2019年10月04日

8月の新設住宅着工戸数は貸家の減少が続いて前年同月比で2か月連続の減少

 国土交通省が2019年9月30日、19年8月分の『建築着工統計調査』の結果を発表しました。依然として貸家の大幅な落込みが続いており、それが建築着工戸数全体の足を引っ張っています。
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●総計では前年同月比で7.1%の減少に
 国土交通省の『建設着工統計調査』から、2019年8月の新設住宅着工戸数をみると、総計では7万6034戸で、前年同月比では7.1%の減少でした。図表1にあるように、7月も前年同月比4.1%の減少でしたから、これで2か月連続して減少していることになります。
 前月比でみても、0.8%のマイナスですが、こちらは前年同月比に比べると落込み幅が比較的小さくなっています。
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●季節調整値年率換算では90万戸を切る
 国土交通省ではこのペースでの着工が1年間続いた場合、年間の着工戸数がどうなるのかを試算した数値、季節調整値年率換算を出しています。
 それによると、図表2にあるように、8月は89.1万戸で、前月比では2.1%のマイナスです。このところは90万戸台が続いていたのですが、90万戸を切ったのは19年1月の87.2万戸以来のことです。
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●貸家は5か月連続で前年同月比二桁減
新設住宅着工戸数の利用形態別の前年同月比をみると、何より貸家の落込みが全体の足を強く引っ張っていることが分かります。
 図表3をみれば分かるように赤色の折れ線グラフは18年8月に+1.4%と水面上に顔を出して以来、マイナスが続いていて、8月も17.5%のマイナスでした。しかも、この5か月は二桁台のマイナスに落ち込んでいて、回復の兆しがまったく見えてきません。この絶不調が続く限り、新設住宅着工戸数全体の回復も望みにくくなっています。
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●分譲住宅やマンションが安定して大きな変化なし
 利用形態別にみると、分譲住宅も比較的浮き沈みが大きいのですが、こちらは貸家と違ってマイナスばかりではなく、プラスの月も多く、19年8月も5.6%の増加でした。これで、3か月連続での増加になっています。
 分譲住宅はマンションと一戸建てに分けられますが、浮沈の激しいマンションがこのところ落ち着いた動きになっていることもあって、分譲住宅全体の動きも比較的安定しているようです。



posted by ky at 08:47| 住宅市場