2019年10月19日

19年9月の首都圏新築マンション契約率は56.8%と昨年末以来の低水準に

 2019年9月17日、不動産経済研究所が19年9月分の『首都圏のマンション市場動向』と『近畿圏のマンション市場動向』を発表しました。首都圏では発売戸数が前年同月比で3割も減少したにもかかわらず、契約率は56.8%と今年最低の契約率で、昨年末以来の低水準に下がっています。
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●19年9月の首都圏の発売戸数は前年同月比30.0%減
 2019年9月の首都圏新築マンションの発売戸数は2359戸でした。18年9月は3372戸だったので、図表1にあるように前年同月比では−30.0%の大幅な減少でした。
 前年同月比の数値、このところは折れ線グラフにあるようにジェットコースターのような激しい変動を繰り返しています。ただ、トレンドとしては前年同月比でマイナス傾向が強く、稀に水面上に顔を出すものの、ほとんどは水面下のかなり低い水準で推移しているのが現実です。
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●9月の平均価格は前年同月比で16.6%の増加
 19年9月の首都圏新築マンションの平均価格は5991万円でした。18年9月の5137万円に対して、16.6%の上昇です。図表2にあるように、19年8月も前年同月比19.5%の上昇でしたから、これで2か月連続して二桁台の上昇が続いていることになります。6月、7月は前年同月比でダウンしたのですが、ここへきて高止まり傾向が強まっています。
 なかでも、千葉県が5063万円で35.3%、東京都下が6515万円で28.0%のアップと上昇が際立っています。
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●月間契約率は19年で最低の56.8%まで低下
 19年9月に分譲された新築マンション2359戸のうち、月内に契約が成立したのは1339戸で、月間契約率は56.8%でした。今年初めての60%割れで、図表3でも分かるように、56.8%というのは、18年12月の49.4%以来の低水準です。
 価格は上がっているものの、月間発売数は前年同月比30.0%の減という物件数の減少のなかでも契約はなかなか回復しません。不動産経済研究所によると、9月の即日完売は1件のみで、それも発売戸数9戸が平均倍率1.0倍ですから、実質的には即完はゼロだったといってもいいかもしれません。
 人気の高かった超高層マンションの契約率は44.7%と50%を切っており、なかなかに厳しい環境です。
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●近畿圏の契約率は75.7%で4か月連続の70%超
 一方、近畿圏のマンション市場は比較的落ち着いた、堅調な市場が続いています。
 19年9月の近畿圏の新築マンション発売戸数は1406戸で、図表4にあるように、前年同月比で24.4%の減少でした。
 平均価格は3448万円で、こちらは前年同月比14.7%のダウンです。発売戸数、価格とも前年同月比でマイナスですが、契約率は図表3にあるように、75.7%を維持しています。19年5月に67.7%と70%割れを記録して以来、4か月連続で70%超を続けており、首都圏に比べると格段に安定しています。




posted by ky at 08:38| マンション市場