2019年11月02日

11月の住宅ローン金利、フラット35は半年ぶりのアップ、10年固定も一部上昇

 2019年10月、長期金利が「一時的」に上昇しました。10月初旬には−0.2%を下回っていたのが、10月末には、−0.1%台まで上がったのです。この長期金利の上昇を受けて、フラット35の金利が久しぶりにアップしました。民間の固定期間選択型の10年固定も一部で上昇しています。ただ、「一時的」としたように、このまま住宅ローン金利がいっきに上がるようなことはないでしょう。

●フラット35は10月に比べて0.06%のアップ
 住宅金融支援機構と民間提携のフラット35の金利は、返済期間によって異なります。2019年11月の金利は、返済期間15年〜20年の最低金利が1.12%で、21年〜35年が1.17%です。いずれも10月に比べて0.06%のアップになりました。
 フラット35の金利が上がるのは19年5月に1.27%から1.29%になって以来のことで、半年ぶりの上昇です。この2、3か月分の金利低下がいっきに解消されてしまったような上昇です。
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●借入額3000万円だと年間間でほぼ1万円の負担増に
 借入額3000万円、35年の元利均等・ボーナス返済なしで試算すると、10月の1.11%なら毎月8万6232円ですが、11月の1.17%だと8万7083円です。月額にして851円、年間するとほぼ1万円の負担増になります。このまま35年間返済を続けるとすれば、およそ36万円も支払いが増える計算です。
 この借入額が4000万円、5000万円と増えれば、負担増加も大きくなってしまうので、注意が必要です。

●金利のタイミングを捉えることが重要になる
 わずか0.06%の差とはいえ、長い年月でみると影響は決して小さくありません。住宅ローンは、金利動向を見据えて、絶好のタイミングをとらえることが大切であることが分かります。
 ただ、フラット35や民間ローンの大半は、融資申込み時の金利ではなく、融資実行時の金利が適用されます。中古住宅や完成済みの新築住宅なら、金利低下時に申し込んで実行を受ければ、超低金利を享受できますが、メガマンションなどで完成が2年先、3年先となると金利を読むのは簡単ではありません。悩ましいところです。

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●みずほ銀行の10年固定の金利が0.05%上昇
 民間では、固定期間選択型の指標金利といわれる10年固定において、みずほ銀行が0.05%引き上げて0.75%としました。ほぼフラット35の金利引上げと同様の動きといっていいでしょう。
 それに対して、メガバンクでも三井住友銀行、三菱UFJ銀行は10月の金利のままに据え置いています。また、三井住友信託銀行、りそな銀行もやはり変化がありません。

●12月には再び金利が低下する可能性も
 11月にはフラット35とみずほ銀行の金利が上がりましたが、このまま一直線に上昇していくことはないでしょう。というのも、11月に入って長期金利は再び低下傾向を示しています。1日には一時−0.19%台まで下がり、−0.2%台を目前にしています。
 アメリカの金利引下げに対応して、日本銀行がどう動くか注目されましたが、10月末の金融政策決定会合では、ひとまず現在の金融緩和策が継続され、マイナス金利の深掘りは見送られました。ただ、日銀の黒田総裁は金利引下げへの意欲を示しているといわれ、それが実現されると、再び住宅ローン金利も過去最低水準まで下がるのではないと見られます。今後の動向に注視しておく必要がります。



posted by ky at 09:35| ローン金利

2019年10月03日

10月の住宅ローン金利は9月からほぼ横ばいで推移、超低金利が定着か

 2019年10月の住宅ローン金利は前月に比べてほとんど動きがなく、超低金利が定着した観があります。

●フラット35の返済期間21年以上は1.11%
 まず、住宅金融支援機構が民間機関と提携して実施しているフラット35の金利は9月とほとんど変わっていません。フラット35は返済期間20年までと、21年以上で金利が異なるのですが、図表1にあるように、返済期間15年〜20年の10月の金利は1.06%でした。9月は1.05%だったので、0.01%の上昇ではありますが、ほぼ横ばいといっていい水準です。
 一方、返済期間21年〜35年の10月の金利は1.11%です。こちらは、9月の1.11%から変化はありません。
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●全期間固定金利型を0%台で利用できるチャンス
 フラット35は完済までの金利が確定している全期間固定金利型ですから、この低い金利で最長35年まで金利をフィックスできるのですから、たいへん恵まれた環境にあります。しかも、省エネ性能、耐震性能、バリアフリー性能などに優れた住宅なら、当初5年間または10年間の金利が0.25%引き下げられる「フラット35S」もあります。
 さほど難しい条件ではなく、フラット35申請件数のうち、ほぼ9割前後がこの「フラット35S」を利用しています。実質的には、1%以下、0%台で全期間固定金利型を利用できるチャンスといっていいでしょう。

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●民間住宅ローンもほとんどは横ばいで推移
 民間住宅ローンに関しても、変動金利型は基準となる短期金利が据え置かれているために、ほとんど動きはありません。
 長期金利に連動する全期間固定金利型や固定期間選択型も、長期金利に目立った動きがないため、指標となる10年固定の金利もほぼ横ばいで推移しています。図表2にあるように、メガバンク3行の金利は9月とまったく変化がありません。
 大手では三井住友信託銀行も9月から変わりませんが、りそな銀行だけは、若干の上昇となっています。



posted by ky at 08:49| ローン金利

2019年09月03日

9月の民間住宅ローンの金利には大きな動きはなし

 昨日、9月のフラット35の金利が大きく下がり、過去最低水準に迫っていることを紹介しましたが、一部を除いて民間住宅ローンにはさほど大きな動きはないようです。
 固定期間選択型の指標金利といわれる10年固定の主要行の金利は図表にある通りです。メガバンク3行と三井住友信託銀行は8月の金利のまま変わりません。長期金利の低下が続いているものの、もう十分に住宅ローン金利は下がっており、これ以下にはなかなか下げにくいということなのでしょう。
 ただ、そのなかでりそな銀行だけは、8月の0.655%から0.05%下がって、0.605%となっています。これは保証料一括前払いの場合の金利で、融資手数料型はこれより0.055%引き下げられて、0.55%となります。

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posted by ky at 09:09| ローン金利